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高周波でコイルのLを測定 |
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コイルのインダクタンス(L)はLCRメーターやブリッジ等で 1 kHz 程度の低周波で測定するのが普通です.高周波ではスキンエフェクトによる抵抗の増加,コアの周波数特性,絶縁物の誘電体損失,コイル自体の特性等でLとQが変わります.高周波用のコイルの評価は高周波で行うのが望ましいのですが,そのための計器は高価です. デジタルディップメーター(DDM)ならこれが可能です. DDMはLC並列回路の共振周波数を非接触で測定できるので,Cの値が分かっていればLを共振周波数の公式で計算できます.Cが可変なら周波数を希望値に合わせることもできます. 目盛り付きバリコンVC740はそのために作られました. 中身はバリコンだけですが,パネルにはC目盛りとそれに対応するLの目盛りがあります.未知のLをVC740の端子に接続し,DDMの周波数を指定値にあわせ,VC740のCダイアルを調節してディップさせるとL目盛りからインダクタンスを直読できます.DDMにDMC-230S2を使えば,Lの測定範囲は0.06マイクロヘンリーから1ミリヘンリーです.原理はQメーターのLの測定と同じです. |
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DELICA 三田無線研究所 |
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