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 三田無線研究所は今から82年前の1924年に東京市芝区三田の地に、三田無線電話研究所の名で始まりました。無線電話とはラジオの事です。1930年に発祥の地から少し離れた港区麻布に工場を建てて移転し現在に至っています。創始者の茨木 悟(1900-1994, J1FQ/J2IH)はアメリカ留学後、日本で最初にスーパーヘテロダイン受信機を作り売り出しました。戦前はラジオ、電気蓄音機等を作り1937年のパリ万国博では金賞を受賞しました。戦時中は軍用の通信機を手がけ、必要に応じてそのための各種の測定器を作り、戦後はその測定器類が主力製品となりました。
 
 ラジオを作り始めた時には、抵抗、コンデンサーはもとより真空管、スピーカー、キャビネット、シャーシまで自社で作りました。創業以来、大量生産には無縁で、製品はすべて手作業で組み立てられています。今流のハイテクには無縁ですが、何時でも入手可能な標準部品を使うので、壊れたら何時でも直せるのが利点で、現に20年以上もご愛用下さるお客様も居られ、これがセールスポイントにもなっていました。
  真空管がトランジスタになり、ICに変わるにつれ、部品も回路基盤も組立ても極小化、自動化されました。最近の機器は、例えばこの写真の様なメカニカルなスイッチを使いません。私共の製品にはこの様な機械部品が多く使われていて、部品メーカーも辛抱強く作り続けてくれましたが、製品リストにはもうありません。取り敢えず必要数は確保しましたが、手持ち部品の数から今後の製造台数が決まります。もし弊社の製品をお買い上げの計画が御座いましたらお早めにご注文下さい。ご愛用を頂いている私共の製品の技術的アドバイスとアフターサービスは今後共続けて参ります。引き続き宜しくお願い申し上げます。
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DELICA 三田無線研究所